温めると腰がきもちいい。
腰痛になったら温泉に入ろう。
このように腰を温めると腰痛によさそうな気がします。
温泉の効能にも、腰痛に効果ありと書かれているものもありますしね。
では実際に効果があるのでしょうか?
温めた方がいいの?冷やしたらいいの?
そもそも温めた方がいいのか、冷やしたらいいのか分からない方もいるとおもいます。
まず温める効果について書いていきます。
一般的には、腰を温めると、筋肉・神経組織の血流改善が起こり、痛みが減ると考えられています。
温泉に入ると痛みが和らぐのはそのためかもしれないですね。
逆に冷やすと、血管が細くなり、血流が悪くなります。
例えば、腰を強打したとします。
そうすると強打したところが腫れて赤くなりますよね。
腫れて赤くなっている場所はいわゆる”炎症”が起こっている状態です。
そのような場合には、冷やす方がいいと言われています。
野球選手のピッチャーも投げ終わった後に、冷やしていますよね。
では一般的には腰を温めると腰痛が減ると言われていますが、実際には効果はあるのでしょうか?
以下に記載していきます。
実際に効果はあるの?
腰を温めたら痛みは減るのか?
という大々的な研究があります。
この研究は、1117人を対象とした研究で、急性腰痛の患者を対象に腰を温めたら痛みが減ったのか?という研究です。
結果は、
急性腰痛の患者の腰の痛みは軽減するが、 短期間しか効果は続かない。
3 か月以上続く腰痛に対する効果は今のところはっきりしていない。
と言うように述べられています。
一時的に腰痛は改善するものの、長期的には効果が無いことを示しています。
どうすればいいの?
腰を温めると、短期間では痛みが減るのは事実です。
リフレッシュして気持ち良くなる効果もあります。
脳が「気持ちいい」と感じることは、痛みの軽減にもつながります。
しかし、漫然とただ温めるだけでは効果はありません。
どうすればいいのか・・・・
腰痛には運動・筋トレが効果があると言われています。
なので、温めた後の痛みが減った状態で、運動や筋トレを行いましょう。


温めることとセットで運動を行うことが腰痛軽減の近道です!!!
参考文献
French SD, et al. Superficial heat or cold for low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2006