マメ知識

太ってると腰痛になりやすい?

肥満によって腰痛が起きるということをよく耳にします。

実際は肥満と腰痛は関係があるのでしょうか?

詳しく解説していきます。

腰痛と肥満の関係について

肥満の方は一般的に、BMIが25以上の方を指しています。

BMIとは体重÷身長²で表され、

身長155㎝であれば、60㎏以上

身長170㎝であれば、73㎏以上の方たちです。

では、肥満(BMIが25以上)と腰痛に関しての研究を紹介します。

肥満の方が、どのくらい腰痛を生じているかという研究です。

結果は

結果

肥満でない人より肥満の人の方が1.4倍腰痛が生じている。

このことから肥満は腰痛の原因の一つであり、標準体重の維持が腰痛予防に関係していることが分かります。

しかし、痩せた人でも腰痛になる方もいますので、痩せてるから大丈夫ということではありません。

腰痛の原因は肥満だけでなく、運動不足・姿勢・生活習慣・ストレス・仕事環境などいろんなことが原因となって起こるので、あくまで肥満は腰痛の原因の一つという認識でいいと思います。

なぜ肥満の人は腰痛が多い?

ではなぜ太っている人は腰痛が多いのでしょうか?

理由の一つとして考えられるのが、肥満の人々の多くはお腹が出ていて、腰の反り返りが強くなっている傾向があるからだと考えられます。

腰の反り返りのために、腰骨や腹筋・背筋に過剰な負担がかかり、腰痛が起こってしまう可能性があります。

また、肥満度が高くなれば、体を動かすことが億劫になってしまい、運動不足になる傾向が見られ、腹筋・背筋ともに筋力が低下していきます。

そうなると、お腹の脂肪も増えて、さらに体重が増えるという悪循環になってしまいます。

どうすればいいの?

では、どうすればいいのでしょう。

対処法として3つあります。

①いい姿勢(パワーポジション)を取る

②筋トレを行う

③規則正しい生活を行う

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参考文献

Shiri R, et al. The association between obesity and low back pain: a meta-analysis. Am J Epidemiol. 2010